皆さんこんにちは!管理人のshioriです!
今月13日、日韓首脳会談後に両首脳でドラムセッションをしたみたいですね。
最初Xでニュースを見た時は「またAIか~」なんて思っていましたが、まさか本当にセッションしているとは驚きました(笑)
今回の取組みが少しでも日韓の関係緩和に繋がると良いですね。
少しほっこりした日韓関係ですが、その一方で未だに国家間の関係が良くないのが日中ですね…
日中の友好関係を示す“パンダ外交”ですが、それすらも無くなろうとしています。
今回はそんな“パンダ外交の危機”について、
・パンダ外交はいつから始まった?その歴史は?
・なぜ返還が早まったの?
・パンダ外交が無くなった際の影響は?
・再開の見込みはあるのか?
の4点についてお話していきたいと思います!
パンダ外交はいつから始まった?その歴史は?
パンダ外交の始まり
パンダ外交が始まったのは1957年、中国は友好の証としてソ連や北朝鮮などの社会主義国へパンダを贈呈していました。
その後、1972年にニクソン大統領が中国を訪れた際に毛沢東がパンダ2頭をアメリカに贈呈しました。このパンダがワシントン動物園で大人気となり、パンダ外交の象徴的成功例となったのです。
日本にパンダが贈呈されたのは同じく1972年、日中国交正常化を記念して「カンカン」と「ランラン」が上野動物園に送られました。
日本でもこれが社会現象となり、“パンダ=友好の象徴“というイメージが定着しました。
贈呈から貸与になったきっかけ
当初は各国に贈呈されていたパンダですが、ある時をきっかけに“有償貸与”という形になりました。
それは、1984年のワシントン条約の規制強化に加え、中国によるパンダの国家資源化が大きく関わっています。
ワシントン条約では無償贈呈が国際的に不適切となり、研究協力名目の有償貸与が唯一の合法的な枠組みとなりました。
これをきっかけに、中国は外貨獲得・国威発信のためにパンダを“国家資源として管理”し、各国に高額な貸与料と厳格化した契約条件を提示したのです。
この提示した貸与料は年間100万ドル(当時の価値で2億3,752万円)と高額であったため、日本は新規でパンダを受け入れることが難しくなりました。
また、日本で生まれたパンダであっても所有権は中国にあること、研究協力体制や飼育環境の厳格な基準が必要となったことから、日本は2011年までその準備期間に費やすこととなったのです。
こういった経緯で新規のパンダ受け入れは一時難しくなったものの、贈呈が始まった1972年から途切れることなく日本国内にはパンダが居ました。
しかし、その歴史が今まさに途絶えようとしています。

なぜ返還が早まったの?
現在、日本国内にいるパンダは上野動物園の「シャオシャオ」と「レイレイ」のみです。
当初、パンダ返還は2026年2月20日の予定でした。
しかし、その返還期限が2026年1月下旬に突然前倒しになったのです。
しかも、公式発表されたのは2025年12月15日とかなり直前です。
そもそもなぜ返還が必要なのかという所ですが、元々繁殖適齢期に達したパンダは中国へ戻すことが義務付けられていました。
ですから、返還自体は急に言われたわけではありません。
ではなぜ突然、返還期限が前倒しになったのか…
動物福祉の観点
その理由として、公式には“動物福祉の観点”が挙げられています。
パンダは暑さに弱く、移送に最も適した季節は真冬であるため、より安全な1月下旬に前倒ししたとのことです。
個人的感想として、ちょっと無理がある理由では…と感じてしまいました。
具体的に中国のどの地域に返還されるのかは公式発表されていませんが、中国で最も寒い地域の1月の気温は-19度、2月の気温は-12度、温暖な地域の1月の気温は26度、2月の気温は29度となるようです。
パンダにとって適温とされるのは10~18度前後、問題なく過ごせる気温としては0~20度の間とされており、暑さに弱いパンダにとって25度以上はかなりストレスとなります。


1月だろうが2月だろうが、そもそもパンダの適温を超えている温暖な地域には返還されないでしょうから、気温が低いまたは中程度の地域に返還されるのでしょうね。
そうなると、よほど温暖な地域寄りではない限り、1月でも2月でもパンダが問題なく過ごせる気温内であるのでは…?と思いますが…
とは言っても、安全を見越してのことでしょうから、“暑さに弱いパンダのことを考慮して返還期限を早めた”というのも理由の1つということですね。
政治的要因の影響
私は動物福祉の観点よりも、政治的要因の影響の方がパンダ返還期限の前倒しに大きく影響しているように思います。
中国側は、2025年に発足した日本の新政権の外交姿勢に対して強く反発していると報じられています。
新政権の主な外交姿勢というのが以下の3点です。
・台湾有事への明確な姿勢
・日米同盟の強化、対中抑止の明確化
・歴史認識の強硬姿勢
台湾有事への明確な姿勢
中国が最も激しく反発したのは、“台湾が武力攻撃を受けた場合、日本は集団的自衛権を行使し米軍を支援する可能性がある姿勢”を見せたことです。
これに対し中国は「中国の内政への重大な干渉」と強く非難し、謝罪と撤回を要求しました。
しかし、日本はこれに応じなかったため、外交的緊張が更に高まる形となったのです。
日米同盟の強化、対中抑止の明確化
中国は日米軍事協力の強化や安全保障政策の明確化を「対中包囲網」と受け取り、強硬姿勢を強めています。
日本がアメリカとともに中国を牽制する姿勢を強めたことが、中国の反発を招いているようです。
歴史認識の強硬姿勢
これは新政権に対してのみではありませんが、中国側が靖国神社の参拝を行わないことを要求しているにも関わらず、日本側は譲歩しない姿勢を見せていることも影響しているようです。
靖国神社には太平洋戦争を始めた軍事指導者が祀られており、その神社を参拝するということは“侵略戦争の美化”や、“侵略の歴史を正しく認識せず反省していない”ということと受け取っているようです。
確かに靖国神社には軍事指導者が祀られていますが、約246万6千人ほどの戦没者も祀られています。
このため、日本政府が靖国神社を参拝する理由は侵略戦争の美化ではなく、“戦没者への哀悼”、“不戦の誓い”の意味があるようです。
靖国神社参拝においては、中国と日本での認識の齟齬があるようですね。
こうした政治的な冷え込みが返還期限の前倒しに影響した可能性が高いと考えられます。
パンダ外交が無くなった際の影響は?
パンダ外交は、記事の冒頭でお伝えした通り“友好の象徴”です。
このパンダ外交が終了するということは、この友好の象徴が“日中の関係悪化の象徴”になってしまうということです。
外交・国際関係への影響
パンダの貸与停止や返還加速は、外交・国際関係から見ても関係悪化の象徴として受け取られます。
前項にも示した通り、台湾をめぐる発言など政治的緊張が背景にあると報じられており、今後、中国側はパンダの貸与再開を切り札に政治交渉を行うことが予測されます。
観光や地域経済への打撃
パンダは動物園にとって“集客の柱”となっていました。
パンダが返還されることで来園者数の減少が予想され、周辺の飲食・宿泊・土産物産業にも影響がでると予想されます。
研究・保全活動の停滞
日本は中国と共同で長期繁殖研究を行い、多くの成果を上げてきました。
パンダ外交が終了することにより、
・国際共同研究の停止
・繁殖ノウハウの共有機会の減少
・保全活動の国際協力の弱体化
といった影響が出ると予想されます。
民間レベルの好感度の低下
パンダは日本で圧倒的な人気を持ち、世論の対中感情を和らげる役割を果たしてきました。
対中感情をむき出しにする日本人はあまり多くないと思いますが、それでもパンダ不在の期間が長引くほど、民間レベルの心理的距離が広がる可能性も考えられます。
再開の見込みはあるのか?
現時点では新たなパンダ貸与の合意は無いとのことです。
しかし、2025年4月に日本の議員が中国を訪問した際に新たなパンダ貸与を要請したようです。
その要請に対し、中国側の趙楽際(全人代常務委員長)は
「パンダは友好の使者。関係当局が協議する」
と、前向きな姿勢を示したとのことです。
中・長期的に見ればパンダ外交の再開の見込みはあるかもしれませんね。
まとめ
いかがでしたか?
“友好の象徴”である日本とのパンダ外交は1972年から始まり、国内の動物園では2025年まで途絶えることなくパンダを見ることができました。
しかし、新政権の外交姿勢により日中間の関係が悪化したことで、パンダ返還期限の前倒しや返還後の”後継パンダ”の話が進まない事態となってしまいました。
2026年以降はパンダ不在の期間が続くとされています。
今後、日中の関係が改善されることでまたパンダが貸与される可能性もあるでしょうが、どちらにしてもパンダ的には政治に利用されていい迷惑でしょうね。
なかなか長い道のりかと思いますが、日中間の関係が良好になるように祈るしかありません。
それでは、本日も最後までご覧いただきありがとうございました!
